ヨーグルトのポジショニング分析 第2回:ユーザーが重視している特長と効果

健康や腸活のため、ダイエットのためなどで、ヨーグルトを毎日食べているという人も多いのではないでしょうか。スーパーやコンビニなどにはさまざまな商品が並んでいますが、「何がどう違うのかをパッとひと目で比較できないだろうか?」という疑問から、ポジショニングマップを使った分析を行いました。

第2回は、分析にあたって事前に実施したアンケート調査の結果ダイジェストです。ユーザーは一体、ヨーグルトのどのような特長や効果を評価しているのでしょうか?重視されている要素についてまとめました。

ヨーグルトのポジショニング分析:記事一覧

第1回:分析概要について
第2回:ユーザーが重視している特長と効果 ☜今回
第3回:ポジショニングマップ例(1)と表示項目の説明
第4回:ヨーグルトのポジショングループについて
第5回:ポジショニングマップ例(2)と考察

※ 出典:「ポジショニング分析レポート<ヨーグルト編>」2020年11月


目次

1. ヨーグルトの特長・魅力点ランキング

毎日あるいは頻繁に食べられているヨーグルトですが、一体どのような特長が評価されているのでしょうか?

以下は分析対象となっているヨーグルトについて、ユーザーに「気に入っている点」「良いと思っている点」などをコメントしてもらったものです。回答内容を独自の仕分けルールに基づいて分類・整理し、ランキング形式にまとめました。(アンケート調査の詳細については「第1回:分析概要」をご覧ください)。

第1位:「味」「美味しい」

最も多く挙がったのは「味」「美味しい」です(同率1位)。「味」については「味が好き」というもののほか、「酸味が少ない/程よい」というコメントが多く見られました。「美味しい」については、「美味しい」というコメントの他に「(味が)美味しい」など「味」とリンクしたものも見られました。

第3位:「価格」

第3位は「価格の安さ/手頃感」です。「価格が安い」「特売/安売りしていた」などの「価格の安さ」に関するコメントに加え、「価格が手頃」「リーズナブル」などの「価格の手頃感」に関するものも目立ちました。

第4〜5位:「食べ慣れている」「食感」「免疫力を上げる」

第4位は「食べ慣れている」「いつも買っている」などの、日頃の習慣的な利用がうかがわれるものです。第5位は「滑らか」「クリーミー」などの「食感」に関するもの、および、「免疫力を上げる」効果に関するものが該当しています(同率5位)。

2. ヨーグルトの特長・効果の傾向

毎日あるいは頻繁に食べるものだからこそ重視されている点があります。

上記のランキングからうかがえるのは、ヨーグルトが“習慣的に食べられている食品”である、ということ。第1位の「味」や「美味しい」は、これがなければ続けられないですし、第3位の「価格」が安くて手頃なことも続けるためには重要です。

第4位に挙がった「食べ慣れている」は、まさに“習慣性”を表しており、他の商品カテゴリではあまり見られないヨーグルトならではの項目となっています。

第5位の「免疫力を上げる」のような具体的な効果に関係する項目は、他の商品カテゴリーであれば、もっと上位に来てもよさそうなものです。5位という順位にあるのは、習慣や続けやすさに関連する項目の方が優先して考えられているからなのかもしれません。

3. まとめ

ユーザーが評価するヨーグルトの特長や効果として、「味」「美味しい」「価格」「食べ慣れている」などが上位項目に挙げられました。これらはヨーグルトが習慣的に食べられるものであることとも関係していそうです。

「第2回:ユーザーが重視している特長と効果」は以上となります。次回の第3回では、ユーザー調査結果を活用して作成したポジショニングマップの例を紹介したいと思います。

記事中のマップやチャートを引用する場合は出典("日本ポジショニング・マップ研究所調べ"やリンクURLなど)を記載くださいますようお願い申し上げます。


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