ポジショニング分析で読み解くスナック菓子の動向(第1回):「味派」と「食感派」

小腹が空いた時や休憩中のおやつ、ストレスが溜まった時や気分転換に、どんな時にも手軽に食べられるスナック菓子。スーパーやコンビニなどにもさまざまなスナック菓子製品が並んでいますが、

「何がどう違うのかをパッとひと目で比較できないだろうか?」

そのような疑問から、ポジショニングマップを使った分析を行いました。

分析レポートはこちら↓ 外部サイト(販売用ページ)が開きます

この記事では、レポートに掲載されているスナック菓子7製品のポジショニングマップから、どのようなことがわかるのか?という考察を紹介していきたいと思います。

分析の対象となっているのは、スーパーやコンビニなどで売れ筋のスナック菓子7種類です。POSデータとアンケート調査から利用者の多い製品を抽出しました。

  • エアリアル 濃厚チェダーチーズ味(「エアリアル」と略称記載)
  • 堅あげポテト うすしお味(「堅あげポテト」と略称記載)
  • かっぱえびせん
  • カルビー ポテトチップス うすしお味(「カルビーポテトチップス」と略称記載)
  • 湖池屋 ポテトチップス のり塩(「湖池屋ポテトチップス」と略称記載)
  • じゃがりこ サラダ(「じゃがりこ」と略称記載)
  • チップスター S うすしお(「チップスター」と略称記載)

分析にあたってはアンケート調査を行い、ユーザーのリアルな声をベースに作成しています。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。ポジショニング分析レポート<スナック菓子編>|調査実施:2023年12月、全72ページ

目次

スナック菓子の魅力とは?

スナック菓子の魅力として多く挙げられたのが「味」「食感」。味には塩やチーズ、カレー、ピリ辛、激辛など豊富なバリエーションがあり、食感もカリカリ、サクサクなどさまざまです。

どちらもスナック菓子に欠かせない重要な要素です。両者を切り分けることは決してできませんが、ユーザーの評価を分析してみると、スナック菓子の中でも「味を得意とする製品」「食感を得意とする製品」に分かれるようです。

分析対象のスナック菓子7製品(2024年1月撮影)

スナック菓子の魅力とポジショニングマップ例

スナック菓子の魅力は、製品によってどのように異なるのでしょうか?アンケート調査の結果を使ってポジショニングマップを作成しました。

スナック菓子7製品の「味派」「食感派」(ポジショニング分析レポート<スナック菓子編>より当記事用に編集)

横軸では、スナック菓子の「味の特長」に対する評価と「食感」に対する評価の割合を対比しています。マップの右側に行けばいくほど「食感」よりも「味の特長」の評価が高く、左側に行けば行くほど「味の特長」よりも「食感」の評価の方が高くなっています。

なお、各製品を示す円には上から順にA〜Gを割り当てています。

それでは、ポジショニングマップを概観してみましょう。

マップの中央、ちょうど左手の「食感」と右手の「味の特長」の中間点あたりにオレンジの縦点線を引いてみます。すると、縦点線を境として、7つの製品を二手に分けることができます。

「食感」が優位なスナック菓子3製品

左側にある3製品(B,E,G)は「味の特長」よりも「食感」の方が高く評価されているものです(「食感派」グループ)。

このグループでで最も左側に位置しているのは、製品E「堅あげポテト」です。“堅さが良い” “噛みごたえがある”などが多くコメントされており、他製品の“サクサク”などの“軽め”の食感とは異なる“堅め”の食感が好評なようです。

「味の特長」が優位なスナック菓子4製品

右手にある4製品(A,C,D,F)は「食感」よりも「味の特長」の評価が高いタイプです(「味派」グループ)。

このグループで最も右側に位置しているのは、製品F「湖池屋ポテト」です。“塩加減が良い” “のり塩味が好き”などのコメントが多く見られました。

「食感」vs.「味の特長」

「食感派」グループと「味派」グループの製品数を比較してみると、前者が3製品、後者が4製品で、「味派」の製品がわずかに多いです。

円のサイズ(=人数シェアを表す)も加味して人数シェア比率を算出した場合も、「食感派」の製品が42%、「味派」の製品が58%となっており、「味派」が優勢と言えます。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。ポジショニング分析レポート<スナック菓子編>|調査実施:2023年12月、全72ページ

スナック菓子のポジショニング分析結果の活用法

ポジショニングマップからわかった「味派」と「食感派」の分類結果は、どのように活用できるでしょうか?

製品の作り手目線(=メーカー側)に立つと、

  • スナック菓子の「味」よりも「食感」に注力した方が、競合製品がやや少なく、他の製品と差別化するチャンスが多いので得策

という考えが一つ成り立ちます。これをヒントに新製品のアイデアを考えたり、製品の宣伝用のキャッチコピーを工夫するなどができそうです。

一方、買い手目線(=消費者側)に立つと、

  • 店頭などで、どのスナック菓子を購入するかを決める「お買い物ガイド」

として使えそうです。

例えば、“ちょっとイライラしたからストレス発散するか・・”などと、「食感」を楽しみたい気分であれば、「食感派」グループの製品B,E,Gから選ぶ。あるいは、“ランチがあっさりだったから濃厚なのがいいな・・”などと「味」を楽しみたい気分であれば、「味派」グループの製品A,C,D,Fから選ぶ、などです。

お買い物を手早く済ませたい時などには、棚の前で迷う時間を少なくできる、というメリットにもなりそうですね。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。ポジショニング分析レポート<スナック菓子編>|調査実施:2023年12月、全72ページ


いかがでしたでしょうか。レポート本誌では、上記以外にもさまざまな視点で作成したポジショニングマップを紹介しています。また、各製品の特長まとめや調査結果のデータなども掲載していますので、より詳細を知りたい方は、ぜひレポートを購入いただき、ご活用ください。

外部サイト(販売用ページ)が開きます

記事内容を引用する場合は、出典(“日本ポジショニング・マップ研究所調べ”やURLなど)を記載いただきますようお願い申し上げます。

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