せんべい(米菓)のポジショニング分析 解説 第2回:せんべい(米菓)の魅力点TOP5

本記事では、2023年11月に公開した「せんべい(米菓)のポジショニング分析レポート」より、分析結果のダイジェストをご紹介します。

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スーパーやコンビニなどで売れ筋のせんべい7種

ポジショニング分析レポートでは、分析対象とするせんべい製品を選ぶために、POSデータに基づいた市場シェアのランキングを参照に自社アンケート調査を行い、利用者の多い製品を抽出しました。その結果、利用者数が多かったのは以下の7製品です。(50音順)

  • 岩塚の黒豆せんべい
  • 歌舞伎揚
  • 亀田の柿の種
  • 亀田の柿の種 わさび
  • ばかうけ 青のりしょうゆ味
  • ハッピーターン
  • 雪の宿 サラダ

いずれの製品もスーパーなどに行くと必ずと言ってもいいくらい棚に並んでいるものばかりですね。しかし、同じせんべい(米菓)でも、醤油系だったり甘辛だったり、はたまた豆やナッツが入っていたりいなかったりなど、味も見た目もさまざまです。はたして、せんべいのユーザーはそれぞれの製品について、どのような点を評価しているのでしょうか?

せんべいの魅力は「味」と「食感」

アンケート調査では、対象製品の購入経験者合計700名に対して「気に入っている/良いと思う点」について質問しています。下記は質問に対する回答文章を分析・分類して多い順に並べたものです。

多く挙げられたのは①「味の特長」②「美味しい」③「食感」です。これらを一言にまとめると、せんべいの魅力とは「味や食感が良くて美味しいこと」になります。

なお、「味の特長」では ”あまじょっぱい” などの「甘辛味」や、”わさび味” ”ピリ辛” などの「辛味」が多く見られました。「食感」は ”硬さ” や ”歯ごたえ” に関するものが多かったです。

せんべいユーザーは年長者が多い

せんべいは日本の伝統的なお菓子であることから年長者に好まれるイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?実際にアンケート調査で集めたユーザーのデータを見てみると、イメージに近い結果が得られました。

分析対象のせんべい製品7種類のユーザー平均年齢は53.8歳で、最も多いのが70代でした。この数値は、過去に行ったアイスクリームやチョコレートなどの他の菓子製品の数値と比べると高めです。また、男女比は男性49.5%、女性50.5%とほぼ半々ですが、他の菓子製品と比べると男性の割合がやや多くなっています。

回答コメントを見ていると、せんべいを「お酒のおつまみ」として食べているという内容が多くありました。飲酒習慣のある性年代が40〜60代男性であることを考えると(参照:厚生労働省「平成17年国民健康・栄養調査」)、せんべいユーザーに年長者や男性が多い理由には、お酒と組み合わせやすいというせんべいの特性も関係していると思われます。


以上が、「せんべい(米菓)のポジショニング分析レポート」に見られたせんべい(米菓)の魅力点とユーザー属性についてのダイジェスト解説です。

なお、上記に述べたせんべい(米菓)の特長は製品別でばらつきがあります。


いかがでしたでしょうか。レポート本誌では、上記以外にもさまざまな視点で作成したポジショニングマップを紹介しています。また、各製品の特長まとめや調査結果のデータなども掲載していますので、より詳細を知りたい方は、ぜひレポートを購入いただき、ご活用ください。

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記事内容を引用する場合は、出典(“日本ポジショニング・マップ研究所調べ”やURLなど)を記載いただきますようお願い申し上げます。

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