食器用洗剤のポジショニング分析 第3回: ポジショニングマップ例(1)と表示項目の説明

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日ごろ頻繁に使う食器用洗剤だからこそ、“おすすめ”や“おしゃれ”なものなど、気になる点が意外とあるものです。スーパーやドラッグストアなどには食器用洗剤がズラっと並んでいますが、それぞれの「違いをパッとひと目で比較する」ために、ポジショニングマップを使った分析を行いました。

前回(第2回)ではアンケート調査結果のダイジェストを紹介しました。今回(第3回)は、調査結果をもとに作成したポジショニングマップの一例を紹介しながら、主にマップの表示内容について解説していきたいと思います。

食器用洗剤のポジショニング分析:記事一覧

第1回:分析概要について
第2回:ユーザーが重視している機能・効果
第3回:ポジショニングマップの例(1)と表示項目の説明 ☜今回
第4回:食器用洗剤のポジショングループについて
第5回:ポジショニングマップ例(2)と考察

 出典:「ポジショニング分析レポート<食器用洗剤編>」調査実施:2022年6月、全65ページ


1. 食器用洗剤のポジショニングマップ例(1)

分析対象の食器用洗剤7種類を、製品を使用することで得られる“メリット・効果感”の違いで比較して並べてみました。なお、各製品を示す円には、上から順にA〜Gを割り当てています。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。「ポジショニング分析レポート<食器用洗剤編>」調査実施:2022年6月、全65ページ

2. ポジショニングマップの表示項目

それでは、マップに表示されている項目を見ていきましょう。

(1) 軸について

ポジショニングマップは縦軸と横軸の二つの組み合わせで表現されます。このマップでは縦軸・横軸それぞれに、製品を利用することで得られる“メリット‧効果感”に関する項目を置きました。いずれもアンケート調査で多くのユーザーから挙げられた要素です(詳細は第2回の記事をご参照ください)。

【縦軸】
上側が「除菌できる」、下側が「手にやさしい」です。

上に行くほど「除菌できる」と感じるユーザーの割合が多く、下に行くほど除菌効果よりも「手にやさしい」と感じるユーザーの割合が多くなります。

【横軸】
左側が「油汚れが落ちる」、右側が「汚れが落ちる」です。

左に行くほど「油汚れ」に特定した汚れ落ちが評価され、右に行くほど、油汚れに特定しない「汚れ」落ちが評価されています。

(2) 目盛線について

ポジショニングマップには縦横に十字線が走っています。十字線はグレーオレンジの2種類あり、このうちグレーの線には目盛が付いています。


グレーとオレンジの十字線

グレーの十字線は縦軸・横軸を表すと同時に座標軸にもなっています。

例えば、「製品B(濃いピンクの円)」の位置は、縦軸が0.24、横軸が-0.09のところにある、というように数値で位置付けを説明することもできます(数値の割り出し方は、説明が長く なってしまうので、ここでは割愛いたします)。

オレンジの十字線は補助線です。これは縦軸・横軸それぞれにおける7製品全体の平均値を示しています。

例えば、のオレンジ線は目盛「0.03」のところで左右に走っていますが、ここが縦軸の「除菌できる」と「手にやさしい」の割合の平均値です。

平均値が「0」より大きいと、縦軸の「やや上の項目寄り」という意味になります。全体平均「0.03」は、「除菌できる」と「手にやさしい」のバランスが、ほぼ同じぐらい〜わずかに「除菌できる」側が高い状態であると言えます。

のオレンジ線についても同様で、こちらは 横軸の評価割合の平均値を示しています。

目盛線(グレーとオレンジの十字線)は独自に付け加えたものであり、一般的な手法ではありません。

(3) 円のサイズ

円のサイズは「シェア」を表します。売上個数や売上金額のシェアではなく、利用者数の割合を示します円のサイズが大きいほど利用者数が多く、サイズが小さいと利用者数が少なくなります。

上のマップ例で円サイズが最も大きい(=利用者数が多い)のは「商品F(薄い群青色の円)」です。逆に円サイズが 最も小さい(=利用者数が少ない)のは「商品A(水色の円)」となっています。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。「ポジショニング分析レポート<食器用洗剤編>」調査実施:2022年6月、全65ページ

まとめ

以上がポジショニングマップの一例とマップの見方についての説明です。縦軸・横軸で区切られたポジショニングマップがおおまかに何を示しているのかが、なんとなくでもイメージできましたでしょうか?

説明が少しややこしい部分があったかもしれませんが、ポジショニングマップは感覚的に把握することが重要なのであまり気にせず、次回以降で具体的な商品の位置付けを見ていくことで、理解が進むと思いますので、ぜひ読み進めてみてください。

第3回は以上になります。次回の第4回はこの続きで、上記のポジショニングマップ例から見て取れる、食器用洗剤7製品の位置付けについて考察してみたいと思います。

記事内容を引用する場合は、出典(“日本ポジショニング・マップ研究所調べ”やURLなど)を記載いただきますようお願い申し上げます。


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