食器用洗剤のポジショニング分析 第4回:食器用洗剤のポジショングループについて

日用品
     

お皿を洗う、鍋を洗うなどで日ごろ頻繁に使う食器用洗剤。それぞれの「違いをパッとひと目で比較する」ために、ポジショニングマップを使った分析を行いました。

前回(第3回)は、ポジショニングマップの一例と大まかなマップの見方(表示項目)について解説しました。今回(第4回)は、食器用洗剤7製品のポジショングループについて考察してみたいと思います。

食器用洗剤のポジショニング分析:記事一覧

第1回:分析概要について
第2回:ユーザーが重視している機能・効果
第3回:ポジショニングマップの例(1)と表示項目の説明
第4回:食器用洗剤のポジショングループについて ☜今回
第5回:ポジショニングマップ例(2)と考察

 出典:「ポジショニング分析レポート<食器用洗剤編>」調査実施:2022年6月、全65ページ


1. 食器用洗剤のポジショニングマップ例(1)とグループ分け

下図は、第3回で紹介した食器用洗剤のポジショニングマップ例(1)に、各製品の位置付けをグル ープ分けして オレンジの円点線で示したものです。なお、各製品を示す円には、上から順にA〜G(黒字)を割り当てています。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。「ポジショニング分析レポート<食器用洗剤編>」調査実施:2022年6月、全65ページ

2. 食器用洗剤のポジションググループについて

分析対象の食器用洗剤を、製品を利用することで得られる“メリット‧効果感”で分類すると、A〜E(オレンジ色の文字)の5つのグループに分けることができます。

グループA:油汚れに強い

横軸左の「油汚れが落ちる」という評価が多いタイプです。

「製品B(ピンクの円)」は 「油汚れが落ちる」とともに「除菌できる」という評価も多いのでやや上寄りの位置付けです。

「製品E(黄色の円)」は 「油汚れが落ちる」の評価が7製品中で最も高いのですが、同時に「汚れが落ちる」というコメントも多いので、やや中央寄りの位置付けになります。

なお、「油汚れが落ちる」と「汚れが落ちる」の違いは、前者が「油汚れ」に特定した汚れ落ちで、後者が「油汚れに特定しない汎用的な汚れ」と仕分けていますが、厳密には両者が混在していると思われます。

グループB:除菌に強い

縦軸上の「除菌できる」の評価が高いタイプです。

「製品A(水色の円)」は「除菌できる」の評価が7製品中で最多でした。横軸の「汚れが落ちる」の評価も高いのですが、「除菌できる」の方が他製品との差が大きくなっています。

グループC:汚れが落ちる

横軸右の「汚れが落ちる」が多く評価されているタイプです。

「製品D(青色の円)」は「汚れが落ちる」と評価するコメントが多いのですが、同時に「油汚れが落ちる」の評価が非常に少ないため、総合すると横軸の最も右側の位置になりました。なお、「油汚れが落ちる」の評価が少ない理由は、製品の使用方法が他と異なることとも関係しています。

グループD:手にやさしい

縦軸下の「手にやさしい」という評価が高いタイプです。

「製品G(黄緑色の円)」は”手にやさしい” “肌によい”などのコメントが非常に多く見られた一方で、”除菌できる”はほとんどありませんでした。その結果、縦軸の最も下側に寄っています。

ちなみに「製品G」は、横軸の「油汚れが落ちる」「汚れが落ちる」の評価も非常に低く、食器用洗剤7製品の中では特殊な位置付けとなっています。

グループE:バランス型

縦線と横線が交差する地点に近接した位置にある商品グループです。オレンジの十字線の中心点に近いので、縦軸も横軸も平均値に近い位置付けとなります。

「製品F(薄い群青色の円)」は、縦軸で「手にやさしい」の評価がやや高くなっているため、バランス型の円の下寄りに位置し、「製品C(オレンジ色の円)」は「除菌できる」の評価が高いため、やや上寄りの位置になっています。

「バランス型」グループは、縦軸・横軸ともに平均的な位置にあるということで、食器用洗剤で重視される機能・効果をバランスよく備えた製品であるとも言えます。なお、シェアの大きな製品がこの位置付けになることが多い傾向です。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。「ポジショニング分析レポート<食器用洗剤編>」調査実施:2022年6月、全65ページ

まとめ

以上が、食器用洗剤のポジショニングマップ例に見られる5つのポジショングループです。同じ食器用洗剤でも各々の得意分野が分かれていることが、視覚的にもつかめたのではないでしょうか?

ポジショニングマップに現れた位置付けを参考にすることで、販売時の宣伝方法や製品改良の方向性などが見つかるかもしれません。また消費者の立場になって、お買い物のヒントとしても使うのも便利そうですね。

第4回は以上になります。次回の第5回は、もう一つ別の視点で作成したポジショニングマップを紹介したいと思います。

記事内容を引用する場合は、出典(“日本ポジショニング・マップ研究所調べ”やURLなど)を記載いただきますようお願い申し上げます。


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