市販アイス、誰がどれを好む?「年代」×「性別」で見えてきた傾向

スーパーやコンビニの冷凍庫に並ぶ色とりどりのアイスクリーム。人気の市販アイス7製品を詳しく調べてみると、ユーザーの年代や性別によって、4つの製品タイプに分類できることがわかりました。

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  • Aタイプ: 「中⾼年・⼥性」が多い製品
  • Bタイプ: 「男性」が多い製品
  • Cタイプ: 「⼥性」が多い製品
  • Dタイプ: 「若年・⼥性」が多い製品

全体的には、女性ユーザーの多い製品が優勢のようです。
それでは、詳しく見ていきましょう!

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目次

1. 分析の概要

「ポジショニング分析レポート<アイスクリーム編>」では、人気の市販アイス7製品を対象にユーザー調査を実施。ユーザーコメントから製品ごとの特長を抽出し、ポジショニングマップを作成して比較分析を行っています。

分析対象は、以下の7製品です:

  • エッセルスーパーカップ 超バニラ
  • ジャイアントコーン
  • ハーゲンダッツミニカップ バニラ
  • PARM チョコレート
  • ピノ
  • MOW バニラ
  • 森永製菓 チョコモナカジャンボ

 各製品の名称は、以降、略称にて記載いたします。(例.「スーパーカップ」「チョコモナカ」など)

その他の分析概要について、くわしくは第1回の記事をご覧ください

2. 誰がアイスを食べている? 性別・年代の分布

人気の市販アイスは、どのようなユーザーが利用しているのでしょうか?
まずは、対象7製品の全体傾向を見てみましょう。

ポジショニング分析レポート<アイスクリーム編>より抜粋

  • 性別分布
    • 男性:47.8%
    • 女性:52.2%

男女比はほぼ半々ですが、女性が若干多くなっています。

  • 年代分布
    • 40-50代:39.4%(最大のボリュームゾーン)

全国人口と比較すると、20〜30代はやや少なめ、60〜70代はやや多めという傾向が見られました。中高年になるほど、アイスクリームを好む傾向が高いと言えそうです。

くわしいデータについては、ぜひレポートでご確認ください!

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3. ポジショニングマップで見る、4つのユーザータイプ

上記のユーザー分布をもとに、各製品をポジショニングマップにプロットしてみると、4つのグループが浮かび上がってきました。

市販アイスクリーム7製品とユーザーグループ(性別×年代別)

「ポジショニング分析レポート<アイスクリーム編>」より当記事用に編集

ポジショニングマップの見方

  • 縦軸:「年代」(上に行くほど中高年ユーザーが多い)
  • 横軸:「性別」(右に行くほど女性ユーザーの割合が多い)

製品別に見る4つのユーザータイプ

ユーザーの性別と年代の傾向で分類したグループは、以下の4つです。

  • Aタイプ: 「中⾼年・⼥性」が多い(1製品)
  • Bタイプ: 「男性」が多い(2製品)
  • Cタイプ: 「⼥性」が多い(3製品)
  • Dタイプ: 「若年・⼥性」が多い(1製品)

例えば、Bタイプに該当する「チョコモナカ」は、男性の割合が7製品の中で最も⾼、まさに「男性に愛される定番アイス」という位置付けです。

また、Dタイプの「ピノ」は、女性比率が最も高く、平均年齢も7製品の中で最も低くなっています。「若い女性に圧倒的人気」のアイスであることがうかがえます。

その他のタイプや製品などについて、くわしい内容は、ぜひレポートをご覧ください!

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4. 分析結果の活用ヒント

性別・年代別にユーザータイプを分類することで、さまざまなヒントやアイデアを得ることができます。

例えば、製品開発なら・・・

高年層をターゲットにした製品の開発
ユーザー数も多く、嗜好も高いのに、中高年層(特に高齢層)に人気の製品が少ない状況が見えてきました。この層をターゲットにした新製品開発には大きなチャンスがあるかもしれません。

例えば、店頭展開のアイデアなら・・・

ターゲット別の店頭展開
女性ユーザーが多い製品を並べて、女性向けのメッセージやかわいい売り場装飾を施すなど、ユーザー特性に合わせた販促はいかががでしょう?

日常のお買い物にも活用できます

迷った時のお買い物ガイドに
「今日はDタイプのアイスを買って、若い気分になってみよう…」「息子にアイスを買うなら、Bタイプのアイスで即決だわ!」など、店頭で迷う時間を減らし、買い物時間を短縮できます。

上記の他にも、キャッチコピーの訴求点を考える際に参考にするなど、さまざまな場面で活用いただけます!

まとめ

今回は、市販アイスクリーム7製品のポジショニング分析から、ユーザータイプ別の傾向をご紹介しました。

年代と性別というシンプルな切り口ですが、製品を並べて比較することで、改めて見えてくるヒントがあるのではないでしょうか?

本レポートでは、全10種類のポジショニングマップに加え、製品別の詳細分析など、さらに深掘りした内容をご覧いただけます。
製品開発や販促施策の検討などに、ぜひご活用ください!

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記事内容を引用する場合は、出典(“日本ポジショニング・マップ研究所調べ”やURLなど)を記載いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いた人

金融・消費財・航空業界で約17年、マーケティング・営業職に従事。
ブランド構築や商品開発などに携わる中で、ポジショニングマップの作成・使用経験を積む。

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