入浴剤のポジショニング分析 第4回:入浴剤のポジショングループについて

お風呂でのリラックスや疲労回復に欠かせない入浴剤。ドラッグストアなどにはさまざまな製品が並んでいますが、それぞれの「違いをパッとひと目で比較する」ために、ポジショニングマップを使った分析を行いました。

前回(第3回)は、ポジショニングマップの一例と大まかなマップの見方(表示項目)について解説しました。今回(第4回)は、入浴剤7製品のポジショングループについて考察してみたいと思います。

入浴剤のポジショニング分析:記事一覧
第1回:分析概要
第2回:ユーザーが重視している機能・効果
第3回:ポジショニングマップ例(1)と表示項目の説明
第4回:入浴剤のポジショングループについて ☜今回
第5回:ポジショニングマップの例(2)と考察

出典:「ポジショニング分析レポート<入浴剤編>」調査実施:2022年11月、全65ページ

目次

1. 入浴剤のポジショニングマップ例(1)とグループ分け

下図は、第3回で紹介した入浴剤のポジショニングマップ例(1)に、各製品の位置付けをグループ分けしてオレンジの円点線で示したものです。なお、各製品を示す円には、上から順にA〜G(黒字)を割り当てています。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。ポジショニング分析レポート<入浴剤編> | 調査実施:2022年11月、全65ページ

2. 入浴剤のポジションググループについて

分析対象の入浴剤7製品を、製品を使用した際に感じられる“メリット・効果感”で分類すると、A〜D(オレンジ色の文字)の4つのグループに分けることができます。

グループA:温まる

横軸右の「温まる」という評価が多いタイプです。

「製品C(肌色の円)」は「温まる」の評価が7製品の中で最多でした。「製品F(黄色の円)」「製品E(オレンジ色の円)」は「製品C」の次に「温まる」の評価が高いです。

3製品の共通点は「柑橘系」フレーバーであることです。偶然重なっただけかもしれませんが、あるいは、「柑橘系」は「温まる」という効果感と馴染みやすいのかもしれません。

グループB:リラックスできる

縦軸左の「リラックスできる」が高く評価されているグループです。

「製品B(濃紺の円)」と「製品D(ピンクの円)」の2製品が該当します。

2製品とも「夜」「おやすみ前」をコンセプトとしています。「夜/おやすみ前」は「リラックス」との関連性が高そうです。

グループC:使いやすい

縦軸上の「使いやすい」の評価が高いタイプです。

「製品A(緑色の円)」は、“(粒状の入浴剤が)溶けやすい” “量の調節ができる” などのコメントが多く、縦軸の最も上の位置になりました。

グループD:「楽しめる」グループ

縦軸下の「楽しめる」という評価を多く集めているタイプです。

「製品G(黄緑色の円)」では、「温泉」や「お湯」の種類を色々と楽しめるというコメントが多く挙げられており、縦軸の一番下の位置付けとなっています。

詳しくはレポート本誌(有料)をご参照ください。ポジショニング分析レポート<入浴剤編> | 調査実施:2022年11月、全65ページ

まとめ

以上が、入浴剤のポジショニングマップ例に見られる4つのポジショングループです。同じ入浴剤でも各々の得意分野が分かれていることが、視覚的にもつかめたのではないでしょうか?

ポジショニングマップに現れた位置付けを参考にすることで、販売時の宣伝方法や製品改良の方向性などが見つかるかもしれません。また消費者の立場になって、お買い物のヒントとしても使うのも便利そうですね。

第4回は以上になります。次回の第5回は、もう一つ別の視点で作成したポジショニングマップを紹介したいと思います。


いかがでしたでしょうか。レポート本誌では、上記以外にもさまざまな視点で作成したポジショニングマップを紹介しています。また、各製品の特長まとめや調査結果のデータなども掲載していますので、より詳細を知りたい方は、ぜひレポートを購入いただき、ご活用ください。

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記事内容を引用する場合は、出典(“日本ポジショニング・マップ研究所調べ”やURLなど)を記載いただきますようお願い申し上げます。

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