おやつや間食、疲れている時などに口にするチョコレート菓子。スーパーやコンビニなどにはさまざまな商品が並んでいますが、「何がどう違うのかをパッとひと目で比較できないだろうか?」という疑問から、ポジショニングマップを使った分析を行いました。
第2回は、分析にあたって事前に実施したアンケート調査の結果ダイジェストです。ユーザーは一体、チョコレート菓子のどのような特長や効果を評価しているのでしょうか?重視されている要素についてまとめました。
※ 出典:「ポジショニング分析レポート<チョコレート菓子編>」2021年3月
1. チョコレート菓子の特長・魅力点ランキング
手軽に口にすることができるチョコレート菓子ですが、一体どのような特長が評価されているのでしょうか?
以下は分析対象となっているチョコレート菓子について、ユーザーに「気に入っている点」「良いと思っている点」などをコメントしてもらったものです。回答内容を独自の仕分けルールに基づいて分類・整理し、ランキング形式にまとめました。(アンケート調査の詳細については「第1回:分析概要」をご覧ください)。
第1位:「美味しい」
最も多く挙がったのは「美味しい」です。実際に食べて「美味しい」というコメントのほか、外観などから「美味しそう」とするものもあります。全回答者の半数近くが支持する項目となっています。
第2位:「味」
第2位には「味」が入りました。「味がいい」「味が好き」などシンプルに好き嫌いを示すコメントが多いですが、「甘さが控えめ」「濃厚」といった味の特長に対する好みについても多数あります。
第3位:「素材」
第3位は「素材」です。チョコレートや中に入っているクッキーやナッツの質や量についてのコメントや、チョコレートと中身のクッキー・ナッツとの組み合わせが良い、とするものが多く見受けられました。
第4〜5位:「食感」「食べやすい」
第4位の「食感」は、中身のクッキーやナッツなどの“サクサク”感や歯応えが良いとするコメントが多いです。第5位の「食べやすい」は、チョコレート菓子の“サイズや形状”が「食べやすい」とするものと、“パッケージや包装形態”のが「食べやすい」とするものがあります。
2. チョコレート菓子の特長・効果の傾向
好意/魅力点の上位項目は互いに密接に関連しています。
チョコレート菓子で最も重視されている特長が「美味しい」で、そのベースとなっているのが「味」と「食感」。「味」は主にチョコレートから来ており(「甘さが控えめ」「濃厚」など)、「食感」は主に中身のクッキーやナッツから来ています(サクサク感や歯応え)。
これらをまとめると、人気の高いチョコレート菓子の特長は「甘すぎず、カリカリ/サクサクといった歯ごたえ感がある」という傾向がある、と言うことができそうです。
まとめ
以上が、ユーザーが評価するチョコレート菓子の特長や効果です。
食べ物はやはり「美味しい」と感じられることが何よりも大事、ということを示す結果でした。第5位の「食べやすい」は「美味しい」とはまた別の効果になりますが、回答者の2割近くが挙げており、決して無視はできない重視項目です。「美味しくて、かつ、食べやすいこと」を兼ね備えると、さらに強いチョコレート菓子になりそうです。
「第2回:ユーザーが重視している特長と効果」は以上となります。次回の第3回では、これらのユーザー調査結果を活用して作成したポジショニングマップの例を紹介したいと思います。
ポジショニング分析についてさらに詳しく知りたい場合は、「ポジショニング分析レポート」(有料)をご利用ください。レポートには20種類以上のポジショニングマップ例が掲載されており、アンケート調査の詳細データも入手可能です。販売ページは以下のリンクからご覧いただけます。