夏の暑い日に食べる冷たいアイスはやっぱり最高(もちろん冬に暖かい部屋で食べるアイスもたまりません)。スーパーやコンビニなどにもさまざまな製品が並んでいますが、「何がどう違うのかをパッとひと目で比較できないだろうか?」という疑問から、ポジショニングマップを使った分析を行いました。
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第2回の記事では、分析にあたって事前に実施したアンケート調査の結果ダイジェストを紹介します。ユーザーは一体、アイスクリームのどのような特長を評価しているのでしょうか?重視されている要素についてまとめました。
アイスクリームのポジショニング分析:記事一覧
第1回:分析概要
第2回:ユーザーが重視している特長・効果 ☜今回
第3回:ポジショニングマップ例(1)と表示項目の説明
第4回:4つのポジショングループについて
第5回:ポジショニングマップの例(2)と考察
1. アイスクリームの特長・魅力点ランキング
アイスクリームはどのような点が評価されているでしょうか?
以下は分析対象となっているアイスクリームについて、各ユーザーに「気に入っている点」「良いと思っている点」などをコメントしてもらったものです。回答内容は独自の仕分けルールに基づいて分類・整理し、ランキング形式にまとめました。(アンケート調査の前提条件等については「第1回:分析概要」をご覧ください)。
第1位:「美味しい」
最も多く挙がったのは「美味しい」です。
シンプルに「美味しい」「うまい」というコメントのほか、アイスクリームの味や食感、素材などが「美味しい」とするものがあります。
第2位:「味の特長」
「味の特長」で最も多いのは、“コクがある”などの味の濃厚さに関するものでした。それ以外では、単に“味が良い/好き”などの好みを述べるものや、“甘さ”に関するコメントが多く見受けられます。
第3位:「サイズ・量」
「サイズ・量」については“ちょうどいい”とするものが最も多く、次いで、 “大きい” “ボリュームがある”などの大きい(多い)方を評価するものと、 “一口サイズ” “量が少なめ”などの小さい(少ない)方を評価するるコメントが、ほぼ同量ありました。
第4〜5位:「食感」「価格の手頃感」
第4位の「食感」は、“パリパリ” “サクサク”など「歯ごたえ」に関するものが多いです。第5位の「価格の手頃感」は“安い” “手頃”などのコメントが多く挙げられています。
2. アイスクリームで評価されている特長・効果の傾向
「美味しい」と「味の特長」は、他の食品でも第1位〜2位に上がる定番項目となっており、アイスクリームでも外せない重要ポイントとなっています。
全体としては、製品スペックに関する要素(味、サイズ・量、食感ほか)が、製品使用時の効果・メリット感(美味しい、価格の手頃感ほか)よりもやや多く評価されている傾向が見られます。
また、第3位の「サイズ・量」は、以前実施した食品(「ヨーグルト」「チョコレート」)のでは、TOP5になかった項目であり、アイスクリームではより重視されているのかもしれません。なお、サイズや量は大きければ(多ければ)良いというわけではなく、ユーザーが「ちょうど良い」と感じる適量を実現することが重要と考えられます。
まとめ
以上が、ユーザーが評価しているアイスクリームの特長・効果です。
「味が良くて美味しいこと」は他の食品と同じように重要ですが、もう少し細かく見てみると、味の中でも「味が濃厚であること」、そして「歯ごたえが良いこと」や「大きさや量がちょうど良いこと」なども多くのユーザーに評価されています。
ただし、これらはあくまでも対象の7製品全体の傾向であり、製品別ではそれぞれに違いがあります。製品個別の特長を全体の傾向と比較してみることで、より明確に違いを知ることが可能です。
「第2回:アイスクリームで重視されている特長・効果」は以上となります。次回の第3回では、これらのユーザー調査結果を活用して作成したポジショニングマップの例を紹介したいと思います。
いかがでしたでしょうか。レポート本誌では、上記以外にもさまざまな視点で作成したポジショニングマップを紹介しています。また、各製品の特長まとめや調査結果のデータなども掲載していますので、より詳細を知りたい方は、ぜひレポートを購入いただき、ご活用ください。
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記事内容を引用する場合は、出典(“日本ポジショニング・マップ研究所調べ”やURLなど)を記載いただきますようお願い申し上げます。